のんびり大学生をめぐるあれこれ

子どもをめぐるあれこれを母が書いています というブログを娘が見つけ、今は娘が執筆中

ボッティチェリ展

週末に娘と東急文化村で開催中の「ボッティチェリルネサンス展」に行って参りました。
娘によればこんなにおもしろい展覧会は始めてだとか。確かに興味深い展覧会でしたが、彼女のどこ響いたのかとちょっとびっくりしました。先月はマグリット展にも行きましたが「この絵は気に入った」というのが1−2点、あとはざっと見て終わりの彼女。(こちらはじっくり見たいので結構気に障る)
 
今回の展覧会ではフィレンチェという都市、メディチ家などについての知識無しにはなかなか楽しめないかと思っていたのですが、簡単な説明が功を奏したのでしょうか? 何せ、「ルネサンスって何?」というレベルの人です。社会的なあるいは宗教的な背景についても知っていればそれだけ楽しめると思いますので、ここぞとばかりに説明しようとしたものの、あまりにもその周囲の事を知らなさ過ぎで俄には理解ができるとは思えない状況。それでも、フィレンチェで鋳造された金貨やそのころの地図などを見た後に聖母子像や受胎告知そしてサヴォナローラと見て行き、絵の中の服装や背景を含めておもしろがっていたようです。また、「ヴィーナスの誕生」はないものの、そのヴィーナスと同じポーズの絵もあり、これは青池保子のマンガ「イブの息子たち」でおなじみだったのも印象的だったのかも。
 
私としては大きなフレスコ画の受胎告知の力強く美しい天使にうっとりして、ロレンツォ・デ・ロレンツィの人物表現に感銘を受けたのですが、娘とは意見が違いました。それにしても、フィレンチェに行きたい!
 
これを機会にさらに?世界史を楽しめるようになるといいなあ、とちょっと計算中です。
 
ちなみにショップで売っていた「イラストで読む芸術家列伝」(ヴァザーリの著作をおもしろく書き直したもの)がツボだったようで購入してみました。たしかに取っ付きやすく、でも芸術家の生活や時代背景もわかって素晴らしい。ボッティチェリとリッピ編を手に入れましたがミケランジェロも欲しいですね。